マンションの外壁塗装の疑問

斜め部分の下の外壁の汚れ対策

外壁の斜めになった部分に、汚れが目立つことがあります。

 

斜めの部分は、ホコリを受ける状態になり、
その上に雨水が当たるとホコリは水とともに流れ出し、
下の垂直部分の壁に伝わります。

 

そのまま乾燥するとホコリがたまり、
水に溶けにくくなって固まります。

 

そして、次に雨が降ると、再び誇りは水と共に流れ出し、
累積する形でたまります。

 

この状態が繰り返されると次第に汚れが目立つようになりますし、
北側の外壁では汚れの付着と同時にに、
コケが発生してしまうこともあります。

 

このように、斜めの部分があると汚れがたまりやすくなるので、
汚れを防止する観点からいうと、斜めの部分がないにこしたことはありません。

 

ですが、建築基準法の斜線制限などで、
やむを得ず壁を斜めにせざるを得ない事もあります。

 

ですから、このような汚れの対策をする必要があります。

 

斜め部分の対策

 

斜め部分の対策としては、水切りを設けるのが効果的です。

 

水切りは、斜め部分から流れてくる水が、
垂直部分に伝わらないように、縁を切る効果があります。

 

サッシの下には、皿板という水きりをつけるのが常識です。

 

皿板は、外壁から15mm程度突き出すのが通常で、
この程度突き出すと、壁の汚れが予防できます。

 

改修の際に取り付ける水切りは、
アルミ、またはステンレス製のZバーと呼ばれるバーを、
水切り金物としてビスで取り付けます。

 

水切りの上の外壁との取り合い部は、
すき間から雨水が伝わらないように防がなければなりません。
ですから、シーリング材を三角打ちにして、仕上げます。

 

塗装面の水切りのとりつけは塗装前に行い、
水切り金物及びシーリング材の表面にも塗装するのが合理的です。

 

表面に塗装すれば、シーリング材の耐久性が向上する効果があります。

 

斜め部分の面積が大きく、降雨のたびに全面に水が大量に伝わる場合は、
ホコリも水と共に流れ落ちて汚れはあまり残りません。
少量の水が筋状に伝わる部分で汚れが累積し、形として残ってしまいます。

 

汚れが目立つとマンションのイメージダウンに繋がります。
マンションの汚れが目立てば、大規模修繕の間隔を短くせざるを得ません。

 

垂直面の汚れを予防するために、水切り金物を設置し、
斜め部分、及び上端の汚れ対策として、
その部分だけに光触媒塗料を塗布するなどして、対策します。

 

光触媒塗料

 

光触媒塗料の光触媒とは、ある種の酸化チタンのことをいいます。
そして、光触媒塗料は、2000年代になってから実用化されました。

 

酸化チタンは、紫外線を吸収すると触媒効果を発揮し、
接する有機物を分解する性質と、
水が薄い膜になって広がり、
水玉になりにくいという超親水性と呼ばれる水との接触角が小さい性質があります。

 

光触媒塗料は、この二つの性質を利用し、汚れを防止する機能を持ちます。

 

酸化チタン

 

酸化チタンは重い粉末です。

 

ですから、塗料に混ぜても沈降し、分離してしまいますし、
塗料に含まれる樹脂も分解するので、塗料化するのはとても難しい状況にありました。
ですが、この問題をクリアし、塗料化が実現しています。

 

光触媒塗料に含まれる樹脂の分解が、多少進行してしまうため、
耐久性に限界がありますが、10年程度の大規模塗替えを前提とすれば、
実用化に問題はありません。

 

表面に酸化チタンを焼き付け、汚れにくく加工したタイル、
及びガラスも実用化しています。

 

このガラスを採用したビルは、月一回のガラスクリーニングを年一回にすることで、
コストアップする分を吸収することができると計算しているそうです。

 

さらに、室内のクロスなどに酸化チタン吹き付けて加工すると、
シックハウスの原因となるVOCを分解する、
或いはペットの臭気の原因物質を分解するなどの応用技術開発も進んでいますし、
道路施設の壁面などを加工すれば、
大気汚染物質を分解できる可能性があるなど、
色々なジャンルで期待されています。

 

そして、酸化チタンの光触媒効果は、
本田・藤島効果と呼ばれ、世界中で日本発の情報として注目されています。