マンションの外壁塗装の疑問

マンションの縦樋の錆の対策

マンションの縦樋に錆が目立つ時の対策は、
鉄製の掴み金物をステンレス製のものに代えるという方法があります。

 

掴み金物の発錆

 

縦樋に錆が目立つのは、樋を外壁に固定する「掴み金物」が錆びてしまうことによります。

 

この掴み金物は、1980年代まで普通に使用されていました。

 

樋のパイプは、鉄管または、塩化ビニル樹脂パイプ(塩ビ管)で、
最近は、カラーの塩化ビニル樹脂パイプ(塩ビ管)が主流になっています。

 

鉄管も錆びることがありますが、塩化ビニル樹脂パイプが錆びることはありません。

 

錆は、パイプと「掴み金物」の間の部分、つまり、掴み金物の裏側に生じます。

 

塗装の塗替えを行った場合も、この裏側の部分は塗ることができないので、
発錆したままになっているので、
塗替えの直後にも錆が流れ出し、錆汁がパイプに伝わってしまいます。

 

この「掴み金物」の錆の対策としては、
大規模修繕工事で足場を組んだ時、鉄製の「掴み金物」を撤去し、
ステンレス製のものに交換していく方法があります。

 

とはいっても、最近のマンションは、
初めからステンレス製「掴み金物」を使用していますから、
このような交換作業は生じません。

 

塩化ビニル樹脂パイプ(塩ビ管)の塗装の剥がれ

 

塩ビ管縦樋の塗装が剥がれているのを見かけることがあります。

 

塩化ビニル樹脂パイプには、塩ビ系塗料という塗装業界の固定観念があり、
外壁には、塩ビ系よりもはるかに優れた
水性アクリルシリコン系を使っているにも関わらず、
わざわざ性能が劣る塩ビ系を使っていることがあるのです。

 

水性アクリルシリコン系は、塩化ビニル樹脂パイプに塗ることは可能です。
塗料メーカーも、ケレンを十分に行うことで、
シーラーなしで塗れるといっています。

 

縦樋は、外壁と色を変える必要はありません。
むしろ、外壁の色と統一したほうが良い場合が多いです。

 

わざわざ別の塗料で、外壁と同じ色の縦樋用を作る必要もありません。

 

縦対にも、外壁の塗料を塗ることによって、
縦樋の塗料の剥がれを防ぐことが可能です。

 

最近の塗料の開発は目覚しいものがあります。

 

そして、縦樋にカラーの塩ビパイプを使用するようになり、
縦樋に塗装する必要はありません。
ただし、3回目くらいの大規模修繕くらいになると、
少し劣化がみられるようになるので、
こうなったら塗装すると良いでしょう。

 

塩ビ管も、トップコートを塗布したほうが、
耐久性は格段に向上します。

 

鉄管の縦樋

 

鉄管の縦樋でも、塩ビ管の塗装と似たような事情があり、
鉄製なので、鉄部塗装という固定概念によって、
外壁には水性アクリルシリコン系を使用しているにもかかわらず、
縦樋には、同じ色のアクリルウレタン溶剤系を使用していたりします。

 

レベリング性に劣るので、刷毛塗りではアクリルウレタン溶剤形が適しますが、
外壁を吹付けで施工しているのであれば、
鉄管の縦樋に水性アクリルシリコン系を使用しても問題ありません。

 

設置配管の鉄管で露出している通気管などの部分も
全く同じです。

 

バルコニー隔て板

 

マンション特有のバルコニー隔て板にも同じような事情があります。

 

バルコニー隔て板は、災害時に板を壊して避難することを想定しているので、
鉄製の枠にフレキシブルボードを固定したものが一般的です。

 

フレキシブルボードは、外壁と同じ水性アクリルシリコン系、
鉄製の枠は、鉄部塗装でアクリルウレタン溶剤形ですが、
鉄製の枠に、水性アクリルシリコン系を使用しても問題ありません。

 

むしろ、外壁とボードと枠の色を変える必要は、全くありません。